以前、いとこと一緒に遠出した時のことです。
あたしたちは二人ともあるアーティストが好きだったんですけど、そのアーティストが珍しくライブをするというので、お小遣いをはたいて行こうという話になったんです。
いとこと言っても、家は3駅しか離れていないですし、仲はよかったから一緒に行こうかっていう話で。
いとこはあたしより2つ下の男の子ですから、知らない人が見たらカップルがデートしてるように見えたかもしれません。
満喫のカップルブースでこっそりスローセックスした
とはいっても、現実はそんな優雅なものじゃありません。
一番の問題は会場までの距離でした。うちの近所は地方の片田舎もいいところなので、むちゃくちゃ遠かったんです。
お小遣いには限りがありますから、新幹線は論外。
かといって、格安航空会社はわたしが飛行機恐怖症なので使えません。
それで、無茶なのは承知の上で、普通列車を乗り継いでいくことになったんです。
貧乏旅行が好きな人なら誰でもしってるだろう、ある乗り放題きっぷを使って。
片道2日近くかかる無茶な日程でしたが、お互い学生だし、今しかできないってことでそれもいいかもってことになったんです。
で、道中やライブのことは旅行記じゃないので流すとして、この話の本題は夜の宿泊先でのことです。
宿とはいいましたが、あたしたちがちゃんとしたホテルを予約したのは、ライブ前日だけでした。
ライブは体力を万全にしていかないと倒れちゃいますから、その前の夜だけはお金を出すしかありません。
その分、他の日はお金をかけようにもかけられず、適当な漫画喫茶にでも入ろうかってことにしていました。
1日目、駅前で見つけた漫画喫茶に入ると、丁度カップルブースが開いていたんです。
ゆっくりするなら一人ずつ入った方がいいに決まってるんですが、そのお店、料金設定がカップルブースに一緒に入った方がはるかに安かったんです。
一円でも削りたいあたしたちは、結局カップルブースを選びました。
ここまでくると、やってることはそのまま満喫デートです。
長旅で疲れてはいましたが、なにしろ普段は旅なんてしないあたしたちですから、気分が盛り上がってあまり眠気は感じませんでした。
それに、漫画喫茶なんてこんなことでもなければ来ることはありません。
ナイトパックの時間には余裕があったので、少し漫画でも楽しんでから寝よっかという話になったんです。
ドリンクバーを用意してから、それぞれ漫画を選んできたんですが、ふたりとも、選んできたのがエッチな漫画。
お互いの趣味のことはわかっていましたが、お互い顔を見合わせて苦笑しました。
でも、そういうのが好きなんだから仕方ありません。
アーティストもそうなんですけど、こういう変なところまで趣味似てるんですよね。
だから別々の家だっていうのに仲がいいんですけど。
最初はふたりでただ漫画を読んでるだけでした。
ただ、狭い空間で二人でこういう漫画を読むというのははじめてで、何となく気恥ずかしさがありました。
2回ほどおかわりしたドリンクバーも空になって、そろそろ寝ようかなという時間になった頃です。
それまで向かい合わせで漫画を読んでいたいとこが、いきなりあたしのそばに寄ってきたんです。
どうしたのってひそひそ声で聞くと、いとこったら、ムラムラしてきたっていうんですよ。
それで、あたしとしたいって言うんです。とんでもないですよね。だいたい、お互い友達感覚の付き合いなんだからなおさら。
でも、あたしはすぐには断らなかったんです。
ちょっと考えさせてって言いました。
あたし自身、ちょっとムラムラしかけてはいました。
エッチするのは好きだし、しかもちょうど彼氏とも別れた後フリーだったっていうのもあるとは思います。
でも、それにしても相手はよりによっていとこ。
なんできっぱりと断らなかったのかは今でもよくわかりません。
普段と違う環境で気が緩んでたのか、疲れで考えるのが面倒くさかったのか、それとも…その時のいとこの、普段は見せないいかにも童貞っぽい表情が妙にかわいく見えたからなのか。
多分、どれかひとつってことはないんでしょう。
5分くらい考えてから、あたしは首を縦に振りました。ただ、音は立てられないから挿れるだけねっていう条件つきで。
なにしろ、壁は漫喫にしてはすこし高めに作ってありましたが、個室でもなんでもないんですから。
前の彼氏がすぐエッチしたがる人だったので、別れてからもなんとなく、ゴムを持ち歩く習慣は残っていました。
バッグの奥から久しぶりに取り出して封を切るのを、いとこは興味深々で見ていました。
あー、童貞とは聞いてたけど、これは本当に知識もそれっぽい経験も、何もないな…。
みているだけでも分かったので、これはリードしてあげなきゃと思いました。
そう思うと、不思議とやる気になってきたんです。普段はどっちが年上とか考えない仲なので、なんだかおかしかったです。
いとこのち●ちんはもうすっかり大きくなっていました。
這いつくばってやるのは余計やりづらかったので、マットに立たせて口で着けてあげました。
いとこはまさかあたしがここまでするとは思ってなかったようで目を白黒させていましたが、先輩としてのサービスです。
隣のブースには人の気配はありませんでした。
でも、どっちにしても音を立てることができないのは同じですから、普通にセックスはできません。
少し考えてから、いとこをマットに寝かせて、あたしが騎乗位でまたがることにしました。
漫喫でしたことなんてありませんが、どうせ挿入させるだけなんだから、それが一番楽だろうと思ったんです。
マットを汚すわけにもいかなかったし。
念のためありったけのティッシュをマットの上に敷き、その上に下半身丸出しのいとこを寝かせると、膨らんだち●ちんはまっすぐ天井に向かってピーンとまっすぐ直立しました。
ショーツだけ脱いでから、いとこを両脚で跨いで見下ろすと、丁度亀頭があたしの真下で汁を少し漏らして光っていました。
目線を送ると、いとこは緊張した顔つきで、うなづきました。
付き合いは長いですから、このまま挿入しても正気を失うことはないだろうっていう、変な信頼感はありました。
それで、あたしはもう躊躇することもなく、そのまま膝を曲げていとこの上に腰を下ろしたんです。
硬い物が股間に当たったので、片手で位置を調整すると、そのままずるっと中に入りました。
色々言っても、あたしも濡れてはいたんですよね。
(…!)
(…!)
お互い、口を食いしばりました。
いとこは自分から言っておきながら、目が点になっています。
それに感触に驚いたのかどうかはわかりませんが、相当無理して声を抑えたようで、顔が真っ赤になっていました。
とはいっても、あたしもそれは同じ。まだ全部入り切っていないのに、膣に浅くめり込んだ亀頭の感触だけで気が遠くなりそうでした。
彼氏と最後にしたのはかなり前でしたが、多分、そういう理由じゃない。
あたしもかなり興奮して、神経か何かがおかしくなっていたんでしょう。
一気に挿れるとそれだけでイきかねなかったので、そこからはじわじわでした。
足がガクガクして、今にも全部一気に…という誘惑がありましたが、それをやったらお互い、多分叫んでしまう。
店員さんが飛んでくるでしょうし、そうなればライブどころか、あたしたちは終わりです。
でも、挿れはじめて気づくのもおかしな話ですが、そのスリルがかえってあたしには刺激的でした。
そう思うと、いとこのち●ちんがズブズブ奥に向かって進んでくる感覚が、余計に生々しく感じたんです。
そんなに時間は経っていなかったと思いますが、ようやくいとことあたしの身体が完全にくっつきました。
いとこのち●ちんが根元までめり込んで、あたしの中のぎゅうぎゅうに満たしています。
いとこのは太いというほどではありませんでしたが、見た目より意外と長さがあるみたいで、相当奥まで圧迫感がありました。
入ってるだけでものすごく気持ちよかったんですし、いとこの顔を見つめてみると、同じようにこれだけで満足してくれてるようでした。
こんな感じの童貞喪失でいいのかなという疑問はありましたが、本人がそれでいいならあたしが口を出すことではないです。
予想通り、ちゃんと理性も保ってるみたい。この分だとそのうちイくだろうし、あとはこのままいればいいだけです。
ただ、これはこれで結構大変でした。
声はお互い出してないんですけど、ちょっと気を抜くと息が激しくなってくるんです。
考えてみたら、このブースじゃ、息づかいがおかしいだけでも気づかれてしまいます。
無理に息までこらえているので、酸欠みたいな感じで頭がくらくらしてきます。
そのせいか、ち●ちんが入っている圧迫感がますます強く感じられてきました。
いとこも同じだったんでしょう。顔がさっきまで以上にひどいことになっています。
これじゃ、動くどころじゃありません。
でも、それが分かっていても、中で少しでもこすれるとあたしの方がつい動きたくなる…それをこらえるじれったさは、経験したことがないものでした。
だからといって、すぐに身体を離すということはもう考えられませんでした。
漫喫の薄暗いブースの中、あたしといとこは繋がったまま、身じろぎもせずに真っ赤な顔をして固まっているほかなかったんです。
もし誰かがあの時のあたしたちの様子を見たとしたら、エッチというよりもさぞかし間抜けな姿だと思ったでしょう。
どれくらいそうしていたのか、身じろぎもしていないのに、あたしはもうイく寸前になっていました。
もう感覚は完全にいかれていて、お腹の中のいとこのち●ちんが倍くらいに膨れ上がっているんじゃないかと思うくらいの圧迫感になっていたんです。
その時、いとこが目を見開いたんです。あたしに向かって、無言のまま口をパクパクさせました。
鈍った判断力で、あたしは、あ、もうイくのかな、と思ったんです。
その時、あたしの中にうずまっていたち●ちんはびくっと大きく動きました。
あ…やっぱり。
そのわずかな動きだけで自分もイったことを感じました。
今度こそ、息が止まりました。
すっかり熱を持っていたお腹の中が、燃えるみたいに一気に熱くなり、そして、急に全身から力が抜けました。
しばらく中でピクピクと動いていたち●ちんが徐々にしぼみ、圧迫感がなくなっていきました。
少し間を置いて、ようやく息ができるようになりましたが、それでもしばらくは浅い呼吸しかできませんでした。
念のため持ち込んだコンビニの袋に後始末をして、あたしたちは寝ました。
興奮して眠れないかと思っていたんですが、エッチの消耗は思った以上だったみたいで、すぐに意識がなくなりました。
眠りも深かったみたいで、目覚めて慌てて漫喫を飛び出すことになりました。
その後は、ふたりとも、エッチのことは一言も話しませんでした。
本題のライブもあったし、それに、なんとなく話しづらかったし。
いとことのエッチの話は、これだけです。
なりゆきでのエッチだったし、変に引きずらなかったのはお互い正しかったと思います。
あれから数年、今ではあたしもいとこもそれぞれ相手がいますから、あの時のことはおくびにも出しません。