就職してすぐに、俺は家を出ました。
無理に実家を出ないといけないほど
遠かったわけでもないけれど、
決めの問題だと思ったからです。
はじめての一人暮らしは気ままなもので、
俺はすっかり気に入ってしまいました。
今では実家暮らしには戻れそうもありません。
たまに帰る分にはいいんですが。
もっとも、うちの親はそこらへんは割り切ってくれているのか
特に顔を出せとも言ってきませんし、
俺のアパートにやって来ることもありません。
俺も、いつでも顔は出せるので気は楽です。
そんな気ままな一人暮らしですが、
唯一アパートまでやってくる家族が一人だけいます。
俺の姉です。
思い出したように部屋を訪ねてくる姉との不思議な肉体関係
姉も近所で働いているんですが、
たまに気が向くとひょっこり顔を出します。
それも、前触れなく。
びっくりさせられます。
「きたよー。どう、元気にしてる?」
「元気だよ。つーか、来るならメールくらいくれよ」
「都合悪かったら帰るけど?」
「まあ、暇だけど」
「じゃ、いいじゃない。お酒買って来たから、ちょっと付き合ってよ」
いつもスーツ姿の姉ですが、
酒とつまみがたんまりつまった買い物袋をぶら下げた姿は
どこぞの酔っ払いオヤジのようです。
ズカズカと俺の聖域に入ってきます。
まるっきり、居酒屋の代わりです。
居酒屋で飲むより安いのはわかるんですが。
「はいはい、ま、ぐいっといってよ、お酌してあげようか?」
ここに来るとき、姉はいつも上機嫌です。
さっと上着を脱いでハンガーにかけると、
小さなテーブルの上にドンと酒とつまみを並べ始めます。
俺も諦めて、姉と差し向かいに座り、
つかの間の宴会が始まるというわけです。
ただ、姉の場合、宴会だけでは終わらないんですが。
「あんたあ、わたしの胸ばっか見てんじゃないわよー。エッチー」
姉は、酒は大好きですが、決して強いわけではないので、
少し飲むと目つきも呂律も怪しくなってきます。
そこそこ胸もあるうえに
白いワイシャツが定番なもんだから、
小さなテーブルをはさんだ距離だと
下着の線や柄が浮き出ているのがはっきりわかります。
目がひきつけられるのは事実だし、
俺も否定はしません。
「仕方ないだろ。姉ちゃんこそ、ちょっとは格好考えろよ」
「ちゃんとした格好してるじゃない」
「そりゃそうなんだけどさ」
「なによあんた、興奮しちゃうの?」
「はいはい、そうですよ」
「ふうん」
姉が一番上の方のボタンをはずします。
それだけで、胸の谷間といっしょに、
下着がチラチラと直接目に入ってきます。
ちなみに、姉は下着は白か薄目のピンクが多め。
「こういうの好きなんでしょ?ほれほれ」
「そろそろ酒、辞めとくか?」
「えーダメ、まだ飲むー」
酔っ払いを通り越して、ただの駄々っ子です。
でも、姉は酒には弱いけど、記憶が飛ぶたちじゃないそうです。
だから、この後自分が何をするかは
本人もわかってるはずです。
わかってて、それでも毎回やってくるんです。
だから、俺もわけがわからない。
「なによーノリ悪いなー。ああ、そっかー」
「…」
「お酒よりエッチなことしたいんでしょー」
「…」
「仕方ないなあ、もう。お姉ちゃんにこんなことさせてるんじゃないわよー」
これが完全にお決まりの流れなんですから、呆れたものです。
もっとも、俺も姉がいいというんなら断りません。
姉と違って俺は酒に極端に強くて、全然酔わないので少々飲んだくらいなら普通に勃起します。
それに、弟の俺から見ても、姉はいい女ですから。
「ほらあ、お姉ちゃんの中、みえてるー?」
「はいはい」
履いていたパンティを床に放り投げて、
姉は、俺に向かって両足を開きます。
スーツのタイトなスカートの奥に、
うっすらと姉のあそこが浮かび上がります。
「姉ちゃん、もう少し足開け。舐めづらい」
「これぐらいー?」
スカートにしわがよるのも気にせず、
思いっきり足を開く姉。
この頃はすっかり見慣れた姉のま●こが
目の前で丸出しになります。
舌の先で、割れ目をなぞるようにしてやると、
姉はふう…と満ち足りたため息を吐きます。
姉のま●こは舐める前からとろとろになっていますから、
わざわざ舐める必要もないんですけど、
セックスする前の一応の儀式みたいなものです。
だから、軽くそれらしく雰囲気を作れればそれでいいんです。
「じゃあー、最初はわたしが上になってあげるねー」
姉はビンビンになった俺の上にまたがり、
腰を押し込みます。
ヌルリという感触とともに、
姉の中に俺のち●こがずっぽりとうずまります。
「あぅぅ、硬いよお」
姉はそれだけ言うと、うねうねと腰をゆすり始めます。
姉は自分から腰を振るときは、
上下に振るタイプではないです。
前後左右にゆっくり揺さぶる感じ。
その代わり、動きはねちっこいです。
「はあ、はあ…あんたのち●ちん、いいわぁ…」
温泉にでも入っているようなのんびりしたノリですが、
息だけは少しずつ途切れがちになる姉。
いい気なものです。
俺も気持ちいいんですが、
少しこの辺りで意地悪な気持ちが湧いてくるので、
ブリッジする感覚で腰を突き上げてやります。
「おあっ…あんた、いたずら、するんじゃ、ないわよ…」
びっくりしたように言う姉ですが、
これもいつものこと。
奥までささるのは、姉は決して嫌いではないようで、
その後グイグイ腰を押し付けてくるのまでがセットです。
「んー…そろそろ、イっちゃいそうかな…あんたは?」
「俺もそろそろだな」
「じゃ、出しちゃお。一緒に…ね?」
姉の腰の動きが、はっきりと早くなっていきます。
それに耐えて、出る寸前で俺は腰をもう一度、
こぶしを振り上げるように上に向かって突き出すんです。
「んあっ!」
短い、高い声とともに、
俺の上にまたがった姉の身体が、ひくひくと何度が震えます。
ぎゅうっと、握りしめるように、
姉の膣が俺の中に残った精液を搾り取っていくんです。
一度落ち着いたので、そのまままた飲みます。
とは言っても、姉はパンティは脱ぎ捨てたままですし、
股間もむき出し。
汚れるから、一回目が終わるとスカートも脱いでしまいます。
当然、俺の精子は垂れ流し。
ま●こからドロドロでてくる自分の精子を間近に見ながらの
飲みなんて、集中できるものじゃありません。
俺もまだ若いですから、
体力が戻ってくると、今度は自分からち●こが立ち上がっていきます。
「あ、大きくなっちゃったー?」
さっき以上に呂律の回らない口調で、
上機嫌に言い放つ姉。
精子を垂れ流しにしながら満面の笑みです。
そのまま、のそのそと四つん這いになると、
俺のベッドによじ登ります。
後ろからだと、精子と愛液にまみれた姉のま●こが
やたらに目立ちます。
「ならー、もう一回しよー。わたしもしたーい」
姉って、こんなにスケベだったかなあ。
ベッドにごろ寝して二度目を誘ってくる姉をみるたび、俺は思うんです。
俺の知ってる姉は、人並みにこういうことに興味は持ってましたけど、
ここまでセックス大好き!っていう性格ではなかったはずなんですけど。
もっとも、俺もこうなると止まりませんが。
自分の精子でまだドロドロのままのま●こに、
再び突っ込みます。
「ひゃあんっ!」
一回目よりもはっきり、いい反応を返す姉。
最初の一突きで、もうぶるぶると子犬のように震えています。
でも、容赦しない。
姉がそうしてほしいのは、もうわかっているからです。
今度は正常位ですから、好きなように動けます。
なので、遠慮なく、何度も腰を押し込みます。
「あ、ひゃあっ、あっ!」
意味のない叫びが、何度も俺の部屋に響きます。
感じ過ぎているのか姉の目は充血し、
首筋や鎖骨のあたりも、汗のつぶできらきらし始めます。
「んっ、あっ、ぐっ…!」
なおもドロドロの姉のま●こをただ突き続けていると、
だんだん姉の目尻には涙がたまってきます。
でも、これが姉がイく前兆だということも、もうわかっています。
姉は、二度目以降は感じ過ぎるせいか、
まともにしゃべれないようなので、
こちらである程度タイミングを読まないといけないんですが、
これがあるからわかりやすいです。
「あ…あ…」
そろそろだ。
俺は、一度抜ける寸前まで腰を引き、
その位置から一息に奥深くまで貫きます。
姉の奥の、柔らかい粘膜の壁にぶち当たる感覚を覚えた時、
姉の首が大きくのけぞります。
「――――――――――」
姉は、声さえ上げられずにヒクヒクしながら、絶頂を迎えます。
そんな姉を見下ろしながら、
俺は実の家族である自分の精子を姉の奥深くに、
もう一度放つんです。
日によってはさらに三回目をすることもありますが、
ほとんどの日は二度目で姉の体力は限界になります。
落ち着くのを待ってから、
今度はミネラルウォーターを飲みながら少したわいもない話をして、
それで姉はまたスーツを着て帰って行くんです。
「風呂くらい入って行きゃいいじゃん?」
「いいよー、そこまで迷惑かけるわけにもいかないし」
迷惑といっても、俺もやることはやらせてもらってるわけだから、
いまさら遠慮してもらう必要はないんですが、
姉はだいたい、一段落するとさっさと帰って行きます。
「気をつけて帰れよ」
「大丈夫だよー、もうだいぶマシになってるしー」
よたよたと廊下を去っていく、
そんな姉の後ろ姿をみるたびに、
ホントに大丈夫かよという心配とともに、
毎回のように疑問が浮かんできます。
姉にとって、俺と飲んでセックスすることが
どういう意味があるのか。
ただ気持ちいいからするってわけでもないでしょうから。
とはいっても、俺がそんなことを考えても仕方ないのも確かです。
本人にしかわからないだろうし、
俺も姉が誘ってくる限りは断る気はないですし。
姉のことだから、
また気が向いたときにはふらっと前触れなく現れるんでしょう。
びっくりはさせられますが、
その気まぐれな来訪は俺にとっても、
一人暮らしのいいスパイスになっていたりするんです。