生粋のオナニストが姉とSEXしたわけ

俺はオナニストだ。
自慰に関してだけは一流だと自負している。
我がクラスの女子たちで、俺の毒牙にかかっていない子は一人としていない。
いや、学校単位で見ても、ほとんどの女子は最低一度は俺のオカズになっているはずだ。

面識がなくても、話したことがなくても、それどころか一目ちらっとみただけでも俺はオカズにできる。
顔やスタイルが好みと合わない子も当然いるけれど、そんなことは問題にもならない。
自信をもっていうが、俺はどんな女子だろうが平等に抜いてみせる。

生来の目の良さを最大限に活かし、俺は一瞬のパンチラやブラチラをはじめ、
想像の素材として使えそうなあらゆるシーンを写真撮影のごとく脳裏にやきつけ、オナニーに励む。
状況が許せば、そのまま学校のトイレで処理したことも多い。
そこまでしても、女子たちは自分たちがオカズにされたことを認識さえしていない。
相手に見られたことさえ気づかせず、一切痕跡を残さないのがオナニストの腕の見せ所だと思う。

オナニストを自称するのは、恋愛というものが面倒くさそうに見えて仕方ないからだ。
人間関係なんて最初っから複雑怪奇で不条理の塊みたいなものだと思う。
それでも友人関係までなら、そこまで深い付き合いというわけでもないからまだいい。
けれど、恋愛となるとそうはいかないだろう。
なにより、周囲を見ている限り、不条理性の度合いも遥かに上だ。
俺は、そんな関係になるのが嫌で嫌で仕方がなかったというだけだ。

俺はモテる方とはお世辞にも言えないが、それでも一度や二度はチャンスらしきものはあった。
それでも食指が伸びなかったのだから、嗜好の問題としか言いようがない。
それに、いくらオカズにしようが人様を傷つけるわけでも迷惑かけるわけでもないのだから、
むしろ平和主義的な考えだと思っているんだが、どんなもんだろう。

 

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「あんたが見てること知ってるよ?」オナニストを黙認していた姉が…

 

さて、そんな俺のオカズとなった女子たちの中で、別格扱いなのが2つ違いの実の姉だ。
あり得ない相手だが、妄想はあくまでも妄想で現実じゃない。
タブーそのものな妄想はそれはそれで
クラスメイトをネタにするときとはまた違ったよさがあった。

ただ、姉が俺にとって別格扱いだったのは、関係性だけの話ではない。
姉の大人びた雰囲気やすらっとしたスタイルが性的に魅力的だったからでもない。
俺がオカズにしていることが、唯一、姉だけにはとうの昔にバレていたからだ。

何年か前だが、自宅で姉が居間でゴロゴロしながら本を読んでいたときのことだ。
姉はすっかりくつろいでいて、時たまごろんと姿勢を変える。
そのたびに、スカートの裾が徐々に上の方にめくれていく。

俺はその時も、視界のシャッターで、さりげなくスカートから見える絶景を脳裏に焼き付けていたところだった。

そこまで短いわけでもないスカートだったけれど、
そこからのぞく形のいい太ももや、スカートのつるつるした裏地だけでもなかなか色っぽかったし、
タイミングと角度さえ合えば水色の下着もちらっと見える。
それに、スカートの生地そのものが薄いので、パンティラインがくっきりと浮き出ていた。
姉ちゃん、けっこう色っぽいの履くんだなあとしみじみ思っていた時だ。

「言っとくけど、あんたがみてるの知ってるからね」

唐突に、姉は本から目を離さないまま、低い声で俺に言った。

「!」
「それで、何しようとしてたの?一人エッチ?」

しまったと思った。
一番バレてはいけない相手にバレてしまったのだ。
しかも最終目的まで読まれてしまっている。

姉は外見通り大人びた性格で、話は分かるタイプだけれど、
根がマジメだし、ことがことだ。
いくら妄想上のこととはいえ常識からは外れているし、
姉個人にしてみれば気色悪いことこの上ないだろう。
オナニストが平穏に過ごせるのは、バレない限りにおいてだけなのだ。

どんなに都合よく考えても、穏便に収まる要素がまったくない。俺は覚悟した。
けれど、俺の予想は幸いにというべきか、外れた。

「まあいいけど。ほどほどにしなさいよね」
「見ててもいいのか?」
「いいとは一言も言ってない」
「ごめん」
「いいわよ、いちいち謝んなくたって。どうせ止める気はないんでしょ」
「まあ」
「だとおもったわよ、言っても無駄そうだし。でも、ムカつくけど、あんた無害そうだしね」
「無害?」
「それ以上のことはする気はないでしょ?」
「そりゃそうだろ」
「でしょ?それが分かってるならいいよ。あんたに見られたって、大して恥ずかしくもないし」

思いのほかさらりと流されてしまい拍子抜けしたけれど、ホッとした。
こうして、俺は姉黙認のもと、姉をオカズにできるようになった。

あくまで黙認しているだけだから、姉はそれでも嫌そうな顔はしていたし、
時たま「いいかげんにしなさいよ」と文句を言ってくることもあった。
それでも、辞めろと言わなかったのは弟である俺をそれなりに理解はしてくれていたんだろう。
もっとも、さすがに度が過ぎたときは「万一のときはホントに警察呼ぶからね」としっかりくぎを刺されたけれど。

バレているという前提があるから、他のクラスメートをオカズにする時とは違い、どうにも後ろめたかった。
もっとも、だからこそ刺激が強くなったのも事実で、俺の中で姉は「よく使うオカズ」筆頭に躍り出た。

そんな具合に、数年間は俺と姉の関係は平穏なものだった。
俺のオナニーの件を別にすれば、特に仲が悪いわけでもない。
それどころか、姉は面倒見もいいし、俺も年下なりにできることは手伝ったりしていたから、
普通の姉弟よりも円満さでは上を行っていたと思う。

 

 

そんな俺と姉との関係が、一度だけだったが、大きく変化したことがある。
1年ほど前のある日のことだった。

姉はその年就職していたが、前以上に大人びてきていた。
オナニストとしての俺にとってもそれは喜ばしいことで、
その頃はオカズの大半を姉が占めるようになっていた。

その日、俺は自室で床オナニーに興じていた。
床にうつぶせに寝て、股間を床にこすりつけるアレだ。
オナニストを自称しながら恥ずかしい話だが、
俺はそれまで床オナニーというものを未体験だった。
ところが、いざやってみたらハマってしまった。
気持ちよさはもちろんだったが、なぜか姉をオカズにするときには、手でする時よりもしっくりくるのだ。
俺はその夜も姉の姿を思い浮かべながら、床に自らの股間をこすりつけていた。

ふと、部屋のドアが開いた。
見ると、帰宅したばかりらしい姉が、床に這いつくばった俺を呆れた顔で見下ろしていた。
今までも何度かあったことなので、それは珍しい話ではない。

「まーたしてる…あんた、本当に飽きないわね」
「…」
「もしかして、今日もわたしのこと考えてるの?」

いつも通りの口調の姉。
けれど、俺は一瞬絶句した。
バレたのが恥ずかしかったわけじゃない。
そんなのは、今さら恥ずかしがることじゃない。

「それはそうと、ちょっと話があるんだけど」
「…姉ちゃん、それ、どうした」
「…気にしないで。それで、話なんだけど」
「よくねえだろ」
「いいって言ってるでしょ!」

姉の強い口調に、俺は黙るしかなかった。

「ごめん。大きな声出して」
「…いや、それはいいんだけど」
「話、戻すけど、あんた、わたしを一人エッチに使ってるわけよね」
「まあ、そう、だな」
「でも、わたしに手を出す気はないと」
「当たり前だろ…」
「そのことなんだけど…わたしから誘ったらどうする?」
「…どういう意味だよ」
「そのままの意味。それだけ一人エッチしてるなら、現実のわたしともエッチできるよね?」
「…おい!…いや悪い…それは、無茶じゃ…ないか…?」
「無茶なのはあんたも同じじゃない?」
「?」
「実の姉でオナニー、でしょ?それだけでも十分おかしな話だと思うけどなー」
「あ…」
「あんたがしてること、黙って許してきてあげたよね?」
「…」
「だったら、わたしがしたいってときには付き合うのが、マナーってものじゃない?」
「…」
「まあ、考えといてよ。今日とは言わないから。そうね、1週間で返事ちょうだい」

パタン。
部屋のドアが閉まって、俺はフィニッシュすることも忘れて頭を抱えた。

姉は客観的にみても、女性として相当魅力的だ。ここ最近は、特にだ。
それに、一方的に姉をネタとして使ってきた負い目もある。
それは、事実だ。

けれど、俺は決して現実の姉としたかったわけじゃない。
俺は、面倒くさいことがひたすら嫌いだったからこそ、オナニストなのだ。

それでも、俺はこの時、姉の提案を
頑として拒絶することができなかった。
とはいっても、現実の女の身体の魅力に負けた、というわけではない。

その原因は、つい先ほど見た姉の顔だった。
姉の顔は、赤黒い傷だらけになっていたのだ。唇の端にも血が滲み、まぶたははれ上がっている。
とてもじゃないが、
自分の主義だけを押し通せるような雰囲気ではなかった。
姉の口調や表情がいつもと大して変わらなかったのが、
むしろ不気味だったほどなのだから。

 

 

何があったかは、今でも知らない。

男絡みでないのは、本人がきっぱり否定した。
かといって、姉は自分から危ないことに首を突っ込むような性格じゃない。
通り魔的な話なら、そもそもかばう理由がない。
となると、友人関係か。
それとも今時まさかとは思うが、仕事で何かトラブルでもあったか。
だが、いずれにせよ、姉はその原因を、
今にいたるまで一切明かしてくれていない。

両親はもちろん激高したけれど、
本人が頑として理由を言わないものだからどうしようもなかった。
不幸中の幸いで、顔の怪我以外の問題は医者でもみつからず、
結局この件は我が家の中でも闇に葬られた。
親は裏でいろいろ動いたようだったけれど、
どれだけ効果があったかはわからない。

だから、なぜ姉が俺に抱かれたいと思ったのかも謎だった。
本来常識人の姉が、弟の俺でもいいから抱かれたくなるような要因とは何か。
謎解きのお題としても趣味が悪すぎる。考えるほどにゾッとした。

そんな状態だ。高揚感なんてまったくない。
自分の主義はひとまず無視して考えたとしてもだ。
こんな状態でセックスするなんて、
たとえ俺じゃなくても最悪のおぜん立てだろう。

けれど、1週間と期間を区切られた以上、返事をしないわけにもいかない。
6日目、俺は意を決して姉の部屋のドアをノックした。

「入って。この前のこと?」
「ああ」

姉はPCに向かっていたけれど、何をしていたわけでもなさそうだった。
俺に向かって一応笑いかけてはくれたけれど、見るまでもなく目は虚ろ。
顔の腫れはほぼ引いていたけれど、
傷跡はまだそこかしこに残っていて、
無残な印象なのはあまり変わっていなかった。
それでも、顔の作りだけで美人に見えるのはさすがだったが。

「俺、姉ちゃんとやるよ」
「そう」
「でも、一度だけにしてくれ」
「構わないよ…あんまり嬉しそうじゃないね。実際にエッチするのは抵抗ある?」
「そこは割り切ったよ。ただ、姉ちゃんが辛そうなのがキツい」
「…ありがと。あんた、やっぱり無害だね。安心だよ、姉としては」
「…」
「あんたに借し作っといてよかった。こんな形で返してもらうことになるとは思わなかったけどね」

姉はそう言った後、声を出さずに泣いた。

 

 

ただでさえ両親はナーバスになっていたし、
俺と姉もこれ以上問題を増やすようなことは避けようというのは同意見だった。
次の日、俺と姉は休日を一日潰して、ホテルに出かけた。

「せっかくだし、いいホテル選ぼうよ」
「姉ちゃん、詳しいのか?」
「そんなわけないでしょ…まあ、エッチはかなり前に一人だけ経験あるけどね」
「へえ。姉ちゃん、そういうそぶり全然見せなかったよな」
「隠し事はうまいからね、わたし」

いざ出かける段となると、姉は意外と明るく振る舞っていた。
もちろん表面上の演技だろうけれど、俺に気を遣ってくれたのかもしれない。
それなら、俺も合わせるしかなかった。
ラブホ街で、片っ端から部屋を確認していく。
もちろん、俺にとってははじめての経験だ。
なかなか興味深い。
姉が気になってそれどころじゃなかったが。

「あ、この部屋いいなあ」

姉がようやく指さしたのは、妙に派手な部屋だった。
金ピカの簾のようなものがかかっている和室で、ハート形をした窓の形が見事なまでにミスマッチだ。
俺の趣味で言えば、下品。
俺でさえそう感じるのだから、真面目な姉にとってはなおさらのはずだった。
でも、姉のせめてもの気晴らしには、これくらいえげつない部屋の方がかえってよかったのかもしれない。

エレベーターに乗ると、姉がいきなり抱き着いて来た。

「ね、キスしよ」
「…」
「キス、して」

ぐっと抱き着いた腕に力がこもる。
もちろん、俺にはキスの経験なんてない。
テレビドラマで見た記憶を何とか引きずり出し、
真似をした。

「ん…」

唇が触れ合ったときに、エレベーターが目的の階に着いた。
唇を離した姉が、ぎこちない笑みを浮かべた。

「…いざとなると、たどたどしくなっちゃうね」
「俺、はじめてだしな」
「わたしも経験浅いしね。悪いけど、できる範囲で頑張ろ」
「…ああ。出来る範囲でな」

俺たちは、いかにも恋人っぽく腕を組んで、
真っ赤なカーペットが敷かれた薄暗い廊下を歩いた。

 

 

部屋に入るなり、あり得ないことが起こった。

「んむっ…」
「姉ちゃん…んなことしなくていいって」
「気もちよくない?」
「いや、それは気持ちいいけど」
「だったら、いいじゃない…あむっ」

経験の浅いはずの姉が、あの真面目な姉が、
部屋に入っていきなりフェラチオ。
無理しているのは明らかだった。

「マジでいいって…」

けれど、姉の、下手な口遣いは変わらなかった。
多分、フェラチオ自体はじめてなんだろう。
けれど、姉の意図だけはわかる。
なんとか俺を、勃起させようとしている。
少しでも、俺を興奮させようとしているのだ。

何しろはじめてのセックスを控えたこの時点まで、
俺はまったくピクリともしていなかった。
いくら無理に気持ちを盛り上げようとしても、
状況的に無理があり過ぎる。
姉だって、そんなことはわかっていただろう。
だからこその、懸命な行為だった。

姉の判断は、正しかった。
下手とはいえ口の中の物理的な刺激と、
姉が自分のものを咥えているという絵面は、
ただでさえはじめての俺には刺激が強すぎる。
オナニストの自分でも、
常々思い描いていたことを実際にされると違うものだ。
じわじわと、本来の気分を、肉体的な快感が押しやっていく。
姉の口の中で、俺のものはようやく、
普段オナニーするときの硬さを得ていく。

「んべふっ…ごほっ…」

なんとか硬くなったのを確認して、
姉は俺のものから口を放すなり、むせた。

「姉ちゃん、大丈夫か」
「う、うん…これ、思った以上に、苦しいね…」
「悪い…」
「でも、大きくなったじゃない」
「まあ、そうだな」
「せっかくしたんだから、しぼませないでね」
「努力する。それより姉ちゃんこそ、濡れそうか」
「わたしが誘ったんだよ?濡れないわけないじゃない」

俺たちは服を脱ぎ、生まれたままの姿になった。

 

 

女性のあそこは人によってはグロいと思うそうだけれど、
姉のおま●こに関して言えば、俺が見てもきれいだと思った。
使い込まれていないせいか、
色素も沈着していない。

「姉ちゃん、どういう風に舐めたらいい?」
「多分、この辺…」

姉の指さしたあたりに舌を押し付け、ひたすら舐めていく。
舐め方など知らないから、とりあえずこれも見様見真似。

「あれ…なんだろ、上手くいかない…」

姉の言う通り、そして俺が心配した通りに、濡れは悪かった。
舐めても舐めても、俺の唾液がおま●こにこびりついていくだけで、
姉自身の体液は一向に出てくる気配がない。

それはそうだ。姉だって、本心から俺とセックスしたいわけもない。
どうすればいいのか、他に思いつかなかっただけだろうから。

「姉ちゃん、したくないなら俺はやめてもいいぞ」
「ダメっ!」
「…」
「…濡れるまで舐めてよ。それこそお互いさまでしょ」

けれど、ここまで濡れないとなると、
俺の知識だけではどうしようもない。

「姉ちゃん、その、…訊いてもいいか」
「なに?」
「答えたくなきゃいいんだけど、前の彼氏、どんな風にしてた?」
「ああ。確かね、この辺を最初になでて、それから…」

この際、前の彼氏の技でもなんでも使わせてもらうしかない。
およそ1時間くらい、俺は姉の股間に顔をうずめて試行錯誤した。
悪戦苦闘という言葉があれほど似合う状況もないだろう。
ただ、その努力は実った。
舌も顎もいいかげん疲れてきたころ、
ようやく姉の粘膜の奥から、本当に、本当にじわっと、
透明な体液が湧き出てきた。

「姉ちゃん、汁、出てきたな」
「うん…あんたも、慣れてきた?」
「慣れたってことはないと思うけど」
「そう?…わたしはあんたの舌、いいなって思ってるけど…ん…っ」

姉の口から、少しずつ甘い声が漏れ始めた。
どうやら、このまま続けていけば、何とかセックスはできそうだ。

 

ようやく、姉のおま●こは、トロトロと言っていい状態になった。
指で軽く触った感じ、十分ぬるっとしていて、
これなら挿入にも支障はないだろう。

「あんたはどう?なんだったら、もう一度舐めるけど」
「大丈夫だよ、まだ硬い」
「さすが。入れ方、わかる?」
「ここ、だよな」
「うん、そこ…」

一時間近くいじり倒していたから、だいたいの入口はわかっていた。
モノの先っちょを、姉の侵入口にあてがう。

聞くべきか、少し迷ったけれど、
俺は、最後にもう一度姉に問いかけた。

「姉ちゃん、本当に入れるぞ。いいのか」
「…うん。まさかあんたとこうなるなんて、ちょっと前まで全然思ってなかったけどね」
「だよな」
「でも、今のわたしは、あんたしか頼れないの」
「…そっか」
「うん。…笑っちゃうよね。あんたみたいなオナニー魔にさ」
「…」
「…別に大した話じゃないの。全部忘れたいだけだから…」

その忘れたいことが何なのかはいまだにわからないけれど。

「だから、気にしないで来て。あんたは好きなように動いてくれれば、それでいいから」
「わかった」

俺は、股間に意識を集中すると、姉の中に向かって押し込んだ。

「んくっ…」

傷だらけの姉の顔が歪む。
その顔は、なぜか俺の妄想の中の、傷のない姉よりもきれいに見えた。

 

はじめて挿入した膣は、俺の全く知らない世界だった。
全方向からかかってくる、異様なまでの圧迫感と、
不思議なぬくもり。

本音を言えば、気持ちよさではオナニーの方が上だった。
俺にとっては、そっちの方が慣れているからだろう。

ただ、いやらしさと刺激の強さはこちらの方が遥かに勝っていた。
それが姉の中だと思うとなおさらだ。
妄想の中の、絶対に許されない行為を、俺たちは今現実にしている。
それが、俺の肉体を無理矢理に覚醒させる。

だからこそ俺はこんな状況でも勃起を保つことができた。
そうでなければ、恐らく射精まで至れなかっただろう。
姉の喘ぐ姿は、弟として見ていられないくらい痛ましいものだったからだ。

「あくっ…あん…あっ…」

感じてはいる。
俺の慣れない動きがよかったとは思えないが、
女は脳で興奮するというから、
必ずしも男の動きがすべてというわけでもないんだろう。

ただ、姉は、泣いていた。
それも、この前部屋で泣いたときとはちがう。
喘ぎながらも俺に微笑みかけるその顔は、色気が尋常じゃない。
顔の傷のことなんて忘れてしまう様な綺麗さだった。
それなのに、瞳からボロボロと、
差し損ねた目薬のように大量の涙が流れ落ちてくる。
なまじ微笑んでいるだけに、なおさらその表情は異様だった。

けれど、俺はもう、それを指摘することも心配することもしなかった。
しても、意味がない。
俺ができることは、ただ、姉をなんとか感じさせ、イかせ、何もかもを忘れさせることだけだった。
勝手がまったくわからない中で、
俺は考えつく限りの動きで腰を振り、
自分のもので姉の中の様々な部分をかき回した。

素人同然の俺でも、意外にうまくいくものだ。
しばらく突きまくっていると、
姉の反応が急に変わった。

「あうっ!あ、あ…」

ここが、姉の弱点か。
俺は、そこに集中することにした。
自分の持久力を考えると、
他の場所を探す余裕は、もうない。

「あ…いい…あっ!あっ!ああっ!」

どんどん姉の声が高くなっていく。
一心についていると、姉が快感に顔をゆがめながら、
片手を伸ばしてきた。

「ね…手、つないでいて…」

無言でその手の平をつなぐ。
姉の細い指の感触は、妙に冷たかった。

「あ、わたし、そろそろっ…あっ!」

姉の呼吸が、急激に乱れだす。
俺も、そろそろ限界だった。

「…姉ちゃん、イけそうか…!?」
「うん!…一緒に…わたしと…一緒に…!」

どくん。

妄想のままに、俺は姉の中に精液を放った。
睾丸が急激に収縮する。
物理的には猛烈な快感だった。
それなのに、気持ちは水を打ったように静まり返っていた。
なにより、疲れ果てていた。

「姉ちゃん、満足できたか」

声をかけたが、返事はなかった。
俺が美味かったわけでは決してないはずだが、
姉は気持ちよさそうな顔をしたまま、失神していた。あふれ出た涙で、顔全体が濡れていた。

 

 

以上が、俺と姉の、
そして、オナニストである俺の一度限りのセックスのあらましだ。
約束通り、俺と姉はその後一度もセックスしていない。

姉は、その後しばらくして、顔の傷跡もほぼほぼ消え、
それと並行して概ね元の調子を取り戻した。
両親はどこかに引っ越した方がいいんじゃないかとまで考えたようだが、それは必要ないと姉は明言した。
そして、姉の言葉通り、あれ以降トラブルらしきことは一度も起こっていない。

俺もまた、姉をはじめとしたあらゆる女子をオナニーのネタにする生活に戻った。
時々姉が嫌な顔をしてツッコミを入れてくるので気まずいは気まずいけれど、
俺にはやはり気楽なオナニストの生活の方が合っている。
セックスなんて、俺にはやっぱり合わなかった。面倒くさすぎる。
まして、あんなに痛々しい表情をした姉とのセックスなんて、
たとえ金を積まれたとしてもまっぴらだ。

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