俺の姉貴は、いわゆるギャルだ。
日焼けサロンで焼いた肌(ガングロまではいかないって程度)に、脱色した金髪。
極端に短いスカートと着崩したブラウス姿で学校に出かけていく姿はどう見たってそのものだ。
服の趣味とあわなすぎ…気楽に弟をセックスに誘う姉
性格こそどこかのんびりしていて押しにも弱く、ギャルっぽくない。
ただ、そんな性格が逆に災いして、男から言い寄られると断れない。
最近は同級生たちからさえすっかりヤリマン扱いされているようだった。
もっとも、本人はさほど気にしているわけでもないようで、弟である俺にも男とのあれこれをあけっぴろげに語ってくれていたほどだ。
それなら、俺がどうこういう話でもない。
そんな姉貴だが、家で私服に着替えると、見た目の印象がかなり変わる。
昔から、姉貴は私服の趣味が妙にお嬢様っぽい。だいたいが清楚なイメージ。ガーリーっていうのともちょっと違っていて、正直俺もこれ以外の表現が思いつかない。
おとなしめの色のブラウスと、花をあしらったロングスカート姿が定番だ。
すっかりギャルとなった今でもそれは変わらないのだけれど、どう見てもバランスが悪かった。
昔ならまだしも、今の脱色した髪や黒い肌と、お嬢様ムードの服装は食い合わせが悪すぎる。
ただ、俺はそんな姉貴の姿にほとほと困り果てていた。
何故か、そんな姉貴のバランスの悪い着こなしが妙に色っぽく見えて仕方ない。
もともと清楚なイメージの服は好みではあった。それは子供の頃の姉貴の影響もデカい。
実を言えば、もともと姉に憧れていた部分はあった。
子供の頃の姉の姿は、率直に言って俺の理想の女の子そのものだったからだ。
ただ、最近の姉に対する自分の感情は、当時のそれとは違って自分でも理解できないものだった。
性欲そのものだからだ。
ロングスカートから伸びる、ほっそりした日焼けした足や、白いブラウスからのぞく、褐色の首元や鎖骨が目に入ると、どうにも下半身が収まらない。
どう見ても無理のある姉貴の姿のどこに、俺のスイッチが入ったのかはわからない。
ただ、事情はどうあれ、俺は家にいても戦々恐々として過ごした。
まして、下着が見えた日にはなおさらだった。
いくらロングスカートとは言え、家にいると姉貴もたいがい無防備だ。
スカートが乱れた拍子にまくれて、ちらっと見える程度のことはそこそこある。
そんな時は、膨らんだ股間を隠すのが精いっぱいだった。
まいったなあ、とは思ったものの、まさか行動に出るわけにもいかず、俺は日々姉貴の無防備な姿をたまに盗み見ては、その後部屋に戻ってオカズにするにとどめていた。
その我慢がとうとう崩れたのが、ついこの前のことだ。
その日、自宅にむかう角を曲がったところで、俺は自分の家の玄関から男が出てくるのを見た。
遠目だったからハッキリは見えなかったが、たしか姉貴と同じ学年の奴だ。面識はないけれど、何度か遠目に姿をみたことだけはある。
玄関の中に向かって軽く手を振ってから、そいつは門を出て、俺の方に歩いてきて、すれ違った。
当たり前だが、俺には会釈すらしない。
俺も何も言わなかった。
まったく知らない奴なら泥棒かと思うところだが、そいつが今の今まで何をしていたかは大体見当がついていたからだ。
ただ、羨ましいなあと思った。それからすぐに、ついそう思った自分に気づいてぞっとした。
台所に行くと、私服姿の姉貴がジュースをコップに注いでいるところだった。
例によって白いブラウスに、今日はベージュの落ち着いたロングスカートだ。
「あ、お、お帰り…」
「ただいま。…あのさあ、さすがに家に連れ込むのはほどほどにした方がいいんじゃ…」
「あ、バレ…ちゃった?」
「家から出てくるの見えたからな。まあ俺はいいけど、親父たちにバレたらヤバいぞ」
「うげぇ…想像したく…ないな…」
なんだか呼吸が荒い。
そこまで露骨ではないけど、言葉がとぎれとぎれだ。
それになんだか目が潤んでいる。
「あんたも飲む?」
「あ、ああ。ありがと」
コポコポと俺のコップにも、ジュースが注がれていく。
軽くまくられた袖口から覗く姉貴の褐色の腕には、汗の粒が浮き出ていた。
「はい」
「お、おう…」
受け取りながらちらりと見ると、案の定、首元も汗びっしょりだ。
白いブラウスがしっとりして、下着の紐もハッキリ透けている。
「姉貴さあ…ちょっと落ち着けば?」
「は、はあ…?やっぱ、わかる…?」
「…見りゃわかる」
「そっかー…ちょっと、激しすぎてさ、あいつ…」
「そんなにかよ…身体、大丈夫なのか?」
「うん…それは大丈夫。気持ちはよかったんだけどさ…ちょっと、キツい…」
フラフラと姉貴はソファに近寄り、かろうじてコップだけテーブルに置くと、そのままソファに転がり込んだ。
「そんなに気持ちいいもんか?」
「あたしはね…まだしたい気分」
「しなかったの?」
「もう勃たないって」
「何度したんだよ」
「3回…」
「そりゃ無理だわ」
「そういうもの?」
「出ねえよ、普通は」
「そっかー…」
だらしなくソファに横たわったまま、何気なく姉貴は膝を折った。
スカートが足の動きに沿って持ち上がる。
俺の目線は、しっかりと隙間から見える姉貴の下着を捕らえた。
これまたいつも通りの、白い下着。
「おい、見えてるぞ」
「…ははは…別にあんただしいいや…この格好、楽なんだもん」
「まったく…」
そう言いながら、俺は姉貴のスカートの中から目が離せなくなっていた。
下着が、濡れている。
多少距離はあったけれど、それでもはっきりと分かるくらい、下着の股のところが、縦にべっとりとシミになっていた。
姉貴はまだ濡れている。…あのお嬢様みたいな恰好でだ。
そう思うと、たまらなくなった。服装のイメージとそれを着ている本人との落差が大きすぎて、それが余計に俺の性欲を掻き立てた。
「ん…?あんた…じろじろ見過ぎでしょ」
「!…あ、ああ…悪い…」
びくっとした俺は、慌てて目をそらした。ついでに身体の向きも変えた。なんせ股間がギンギンにいきり立っていた。
気づかれたらまずい。
「まったく…こっちのセリフよ」
「え?」
「あたしで勃起してるんじゃないってこと」
「…気づいてた?」
「見りゃわかるわよ…」
「悪い…」
気だるそうに言い捨てる姉貴をしり目に、俺は気が動転していた。
きまずいどころの騒ぎじゃない。
ただ、姉貴の次の言葉に、俺は動転を通り越して、あっけにとられた。
「ふう…あんた、あたしとしたいの?」
「は?何を」
「エッチ」
「…は…?」
「何度も言わせないでよ…。エッチしたいの?」
「…い、いや、それは…」
「いいわよ、言い訳しなくて…言ったでしょ。あたしも今日、まだしたりないんだよね」
なまじ服装が服装なだけに、余計に違和感が凄かった。
それ以前に、相手が相手だ。
けれど、姉貴は気だるげに起き上がると、まだかるくふらつきながらも俺の方に寄ってきた。
そして、背後から俺の腰に手を回したかと思うと、ぐいっと俺の股間に手のひらをかぶせた。
「あ、姉貴…ちょっと、心の準備が…」
「これだけ大きくしちゃって、今更何言ってんのよ」
今やヤリマンとはいえ、いくら何でも、こんなキャラだっただろうか。
けれど、姉貴は悪びれもせずに言った。
「さ、さっさとしちゃお。父さんたち帰ってくる前にね」
姉はロングスカートの中に手を伸ばすと、そのまま下着をおろして、床の上に放る。
ちらりと見ると、床の上に転がった下着は、軽く糸をひいていた。
それで、俺はそのままソファで姉とした。
「あんたもヘンな趣味してるわね」
「そんなに変でもないだろ…服着たまますんのって、結構メジャーだぞ」
「ビデオの見過ぎじゃない?友だちにも、あんま聞いたことないわよ」
「そういうもの?」
「ま、いいけどね…。どうせするんだし…ぅ…」
ソファにフルチンで腰を下ろした俺の上に、服をきたままの姉貴が正面から乗っかってきた。
抱き着いてくる。
目の前に、白いブラウスの胸元と、汗ばんだ褐色の首元があった。
日頃見慣れた姿ではあるけど、至近距離でみるとまったく印象がちがった。
腰を軽く落とし、お互いの股間をこすり付ける。
ロングスカートが覆いかぶさっているので直接は見えないけど、姉貴の湿り気だけははっきり伝わってきた。
びしょびしょだ。
「こういう服、好きなの?ものすごいガチガチだよ」
「たまらんよ」
「ふうん、ま、いいや…じゃ、いくよ?」
「あ、ああ…」
軽く息を吸ったかと思うと、姉貴はぐっと深く、腰に体重をかけてきた。
ひとしきり入り口でこねくり回された俺の肉棒は、難なく姉貴の中に入っていった。
「姉貴」
「…なによ」
「中、すっげえぬるっとしてんのな」
「そりゃそうよ…さっきまでしてたんだし」
とうとう、姉貴の腰が俺の上にとすんと落ちた。
もともと痩せてはいるけど、それを差っ引いても軽かった。
肉棒全体が、膣に包まれてものすごく熱かった。
「こりゃ…すごいわ…」
つい、声が漏れた。
「ふふん。すごいでしょ?…でも、これからよ、これから」
眉間に軽く皺を寄せながらも得意げな姉貴。
いきなり腰が動き始めた。
スカートの下で、ぐちゃっ、ぐちゃっとすごい音がした。
「あ、姉貴、ちょ、いきなり?」
「あたしさぁ、激しいの、好きなのよね」
聞いちゃいない。
それどころか、もう目がギラギラしていた。
清楚な服装からはかけ離れ過ぎの、いやらしさだった。
自分の見立てが、かなり間違っていたことに気づいた。
今の姉貴は、断るのが下手だからヤリマンなわけじゃない。
心底セックスが好きだから、ヤリマンなのだ。
でも、そんな姉貴のいやらしい姿が、俺にはひどく効いた。
手を背中に伸ばす。直に触れてみると、ブラウスは思った以上につるっとしていて、手触りがいい。
その布地も、何度か上下に動くうちに、みるみる汗でベットリしていった。
「んんっ、気持ちいい…あんたのち●ぽ、気持ちいいっ!」
長い舌がぬるりと、俺の口の中に入ってきた。
不意を突かれて息が詰まる。
その拍子に、俺はつい、射精してしまった。
我慢はまだできたはずだったけれど、驚いた拍子に力加減が狂ったのだ。
「あ!?…ピクピクしてる…ごめん、出ちゃったね…」
「ああ…お、俺こそ悪い」
「いいって。まだできるでしょ?」
「え?」
「まだ硬いよ?」
確かに、姉の中に突き刺さったままの俺の肉棒は、まだギンギンだった。
だいたい、姉貴と違って俺は、それほど経験豊かなわけじゃない。
そんな俺のをうねって締め付けてくるので、萎えるどころじゃなかった。
結局、その日は姉貴とあと2回した。
姉貴にしてみれば、連れ込んだ男も込みで6回戦したことになる。
「も、もう…いいだろ…オヤジたち、さすがに帰ってくるぞ…」
「そだね…こんなもんかな…今日は」
3度目の射精のあと、息も絶え絶えな俺をしり目に、ようやく姉は腰を持ち上げた。
ずるりと俺の肉棒が抜き取られ、力なく垂れ下がった。
「あー…、満足できたよ…疲れたけど…」
「…すげえな、姉貴…俺は疲れたなんてもんじゃないぞ…」
「だらしないなあ…」
息は切れていたものの、姉貴はさすがにタフだった。
「でも、よかったよ。またしようよ」
「…えっ?」
「まんざらじゃないでしょ?ほら、こういう服、着たままさせたげるからさ」
ロングスカートをつまみ、ひらひらと揺らして見せる。
その奥から足元に向かって、つーっと、姉貴の褐色の肌の上を、俺の発射した白い液体が垂れていくのを見て、俺は気が遠くなるような気分だった。