この間、父さんとエッチした。
とは言っても別に愛してるとかいうわけじゃない。
単に、母親にムカついたからだ。
父さんを寝取ってみたらエッチがうますぎた
うちの母親は、よく言うキャリアウーマンの典型みたいな人なんだけど、昔から家の中ではやりたい放題だった。外面がいいから家族以外は信じられないだろうけど、かなりヒス入ってる。
頭の回転は早いけど、それを全部使って怒鳴り散らしてくるもんだから、無茶苦茶怒りのツボを突いてくる口の悪さだ。
その上、プライドが高いから余計にタチが悪い。
会社では順調に出世コースみたいだけれど、あの本性で出世できるんだから世も末だ。
特にあたしは妹と違って出来が悪かったから、昔から母親の格好のターゲットだった。
露骨に妹と差をつけてくるし、散々ムカつくことも言われてきたし、されてきた。
いい加減嫌気がさして遊ぶようになってからは、悪化するばかりだった。
間の悪いことに、父さんの方はごく平凡な人で、それほど出世コースってわけでもないから立場も弱かった。
一応止めてはくれるんだけど、全然助けにならない。でも、それでもかばってくれるだけマシだった。
むしろ、父さんだって相当覚悟して止めに入ってくれてるのはわかってる。下手したら、父さんにも危害が及ぶからだ。
だから、ちょっと助け舟を出してくれるだけとはいえ、それだけでも気分的にはかなり紛れた。
それにしてもあれで恋愛結婚だっていうのが信じられない。
確かに綺麗なのは同性として認めるけど、あの母親のどこに惹かれるものがあったのか、それすら疑問なんだけど。
だからもともと不満はたまりまくってて、いつか家出するか、それでないなら何か仕返しできないかとは思ってた。
とはいっても、それはぼんやりとした願望みたいなものだった。
親しみなんかは全然なかったけど、一応家族は家族だ。あたしにだって、多少くらいは良識はある。
ただ、あの日、帰って来るなり母親のキレっぷりがいつもにも増してひどくて、それでとうとうウンザリした。
さんざん怒鳴り、モノをリビング中に投げまくって母親が引き上げた後も、胃の奥が気持ちが悪くて仕方ない。
多少は言い返したけれど、それくらいじゃあたしももう、収まりがつかなかった。
イライラしながらソファに腰をおろした。
大丈夫か、って父さんが紅茶を持ってきてくれた。
ありがと、それだけ言って、とにかく砂糖を放り込んで口をつける。
多少入れすぎたか、無茶苦茶甘さが口の中に広がったけれど、それくらいの方が少しでも落ち着くにはよかった。
それでもムカつきは全然収まらなかったけれど。
ああ、もう。なんであんな人と暮らさなきゃいけないんだろ。
あたしは何気なくいつもの癖で脚を組み、そこでふと、不思議に思った。
流しの方からあたしの様子を見ていた父さんが、急に眼をそらしたからだ。
どうかしたのかな。
一瞬そう思った後、あたしは自分の下半身を見て、えっと思った。
帰ったまま着替えてもいないブレザーの制服。ギリギリまで短くしたスカート。
その格好で脚を組んでるんだから、父さんの位置からはスカートの奥の、太ももの付け根まで丸見えだろう。
それは別にいい。
だいたい家族なんだから、下着姿を見られることだってあるし、向こうだって大して珍しくもないだろう。
あたしだって、見られて恥ずかしいものでもない。
ただ、気になったのはむしろ、父さんの目のそらし方の方だった。
なんだか、同級生の男子に近い雰囲気だったからだ。
こんな格好してる以上、学校で男子たちがこっちをちらちら見てくることは多い。
そして、あたしたちのジト目に気が付いて慌てて目をそらすのも日常茶飯事だ。
そっちは、まあ実害ないなら仕方ないかあって思っていたんだけど、今の父さんの雰囲気は、まんま同級生たちのそれと一緒だった。
もしかして、父さん、あたしにちょっと興奮しちゃった?
もちろん根拠はなかったけど、本能的にそうだと思った。
途端に、ぞくっとした。そりゃそうでしょ。
それに、母親はもうどうしようもないとしても、父さんまでこんな奴だなんて。
あー、何でこんな家に生まれちゃったんだろう。
…と、最初は本気でガクっとしたんだけど、自分でも意外なことに、嫌悪感がそこまででもないことに気が付いた。
普通、父親からエッチな目で見られたら、もうちょっとゾーっとしてもいいもんだと思うんだけど、そこまででもないんだよね。
むしろ、なんていうか…妙に誇らしいというか…そういう感覚の方が強かった。
あれ、あたし、なんか変?
自分でも不思議だったけど、そのうちだんだん、気持ちよさの方が勝ってきた。
その時、なんとなくだけど、悟った。
多分、あたしは父さんどうこうよりも、母親に勝った感覚がたまらなかったのだ。
一瞬でも、父さんの目を奪ってやった。
仕事はできるかもしれないけど、年増で、ヒスで、いいところなしのあんたに勝ったんだ。
心の中でそうつぶやくと、さっきとは全然逆の意味でゾクゾクしてきた。
そして、思ったんだ。
チラ見されただけでこんなに気持ちいい気分になれるんなら、身体まであたしのものにしたらどんなに気持ちいいだろうって。
要するに、あたしは母親から父親を寝取ってやろうと思っちゃったんだよね。
意趣返しに。だから、ホントに父さんが好きとかそういうのは全然なかったし、今もない。
エッチ自体は嫌いじゃないっていうか、かなり好きだったから、抵抗はあまりなかった。
それに父さん、エッチのテクに限っては、同級生よりむしろうまかったんだよね。
父さんを誘惑するのはあっさり片がついた。
それから何日か、母親のいないスキを狙って思わせぶりにすり寄っていってみたり、何気なくスカートをヒラヒラさせてみたりしただけだ。
ただそれだけなのに、父さんの目はみるみるよどんでいった。
同級生の男の子たちがよくいう、溜まっていくっていう奴だろうなって思った。
そろそろ頃合いかなって思って、軽く誘ってみたら、呆れるほどあっさりと父さんは乗ってきた。
本人は今でも認めないけど、多分父さんも、内心では母親にほとほと愛想尽きてるんだと思う。
そうじゃなかったら、いくらなんでも娘であるあたしの誘いに乗ってきたとは思えない。ただでさえおとなしい人なんだし。
ただ、いざ始めてみると、あたしは父さんを見直した。っていうか、びっくりした。
指が、すごくうまいの。
膝から太ももの付け根までつーって指でなぞられるのも、そのまま周囲をグルグル回ってじらされるのも、いちいちねっとりしてるし、刺激が欲しくなってきたところで手を伸ばしてくるし。
いちいち、タイミングがよすぎるんだよね。
これが大人の余裕なのかな、なんて、あたしはソファに引っ掛けた片脚が震えてくるのをこらえながら、そう思った。
父さんの指が、あたしの入口を優しくかき混ぜている。
そのあと、少し深く差し込んだ後で、軽くくいっと曲げた。
あっ!
ちょっとした動きだったのに、あたしはそれだけでイっていた。
おなかが熱い。今まで経験したことがないくらいたくさんのお汁が、どんどん流れ出して止まらない。
お尻の割れ目にまでドロッとした感触が流れ込んできた。すごい量だった。
頭が、ボーっとする。
「入れるぞ?いいか」
夢心地のまま、あたしはこくりとうなづいていた。あーあ、主導権、握られちゃったなあとぼんやり思った。
でも、どうでもよかった。
そして、突き上げられた。
やばい、気持ちよすぎ。
父さんは体格も小柄だし、そのイメージ通り、あそこもそんなに大きいわけじゃなかった。
ただ、その割には、びっくりするほど衝撃が強かった。
一突きされるごとに、頭の中に響くものがある。
こんなの、あたし知らない。
あ、あ。
不思議と、声はそんなに出なかった。
他の同級生としたときには、それなりに自然に声も出たのに、今日は出そうと思っても出ない。
気持ちよすぎると、かえってそんなものなのかもしれないな。
中をかき回されながら、あたしはそう思った。
びしゃっ、びしゃっと、父さんが身体をゆするたびに、噴水のような音がする。
それが自分と父さんの繋がっているところの音だっているのが、いまいち実感がなかった。
ふと、父さんの口元が動いているのが気になった。
何か聞こえる。
かすかな声だったけれど、感覚が鋭くなっていたせいか、耳を澄ませれば何とか聞き取れた。
(くそっ…くそっ…)
それが何を指してるのかは、わからなかった。
よりによって娘に劣情を催した自分にか。
それとも、そこまでになってしまうほどに冷めきった母親との関係にか。
多分、どれも当たりなんだろうな。
あたしは、ふと、父さんに問いかけていた。
「父さん」
「…ん?」
「母さんと、どっちがいい?」
「…」
父さんは無言だった。答えるわけにはいかなかったんだろう。
でも、表情でわかる。
その顔だけで、あたしは満足した。
両手両脚を父さんの背に回してしがみつく。
その時、ひと際つよい一突きが来た。
それほど長いわけでもない父さんのアソコが、深々とあたしの奥にまで突き刺さった。
「…!」
ビクン、と父さんのが膣内で跳ねるのを感じながら、あたしは声もなくイった。
最初の予定だと1度だけで気が済むかなって思ってたけど、結局あたしと父さんの関係はその後も続いてる。
思ってたのより段違いに気持ちよかったのがやっぱり大きくて、そのままズルズルだ。
何度しても愛情なんかは全然わかないけど、お互いの憂さ晴らしにもなると思えば悪くない。
母親は相変わらずだ。でも、これまでと違って、少し余裕をもって見られるようにはなった。
これだといい言い方すぎるかな。見下せるようになったっていうのが正確かも。
一応、今のところ、まったく気づいてる様子はない。自分を振るような男は存在しない。
ましてや、こんな出来の悪い家族たちが、自分から離れて生きられるはずがない。そう思い込んでいるかのようだ。
哀れとはまったく思えないけれど、その様子は滑稽だ。
本音をいえば、さっさとバレて家庭崩壊して離婚とかになれば、個人的には一番スッキリするかなと思うこともある。
でも、父さんもさすがにそれをする気はないみたい。まあ、そうなったら多分、あたしの身も危ないし無理だろうな。
だから、最近は勉強を頑張ることにした。
少しでもいい会社に入れるように。
それで、少しでもいいお給料を貰えるように。
父さんと母親がいつか離婚するとき、慰謝料を何の苦も無く賄ってあげられるくらいに。
だってそうでしょ、あの母親の面倒をこれからずっと見るハメになるなんて、
それ以上悲惨なことってあたしには思いつかないもの。