【兄妹相姦】ホワイトデーは兄とのセックスの日 

ここ数年、3月に入るとあたしはにわかに忙しくなる。
本来ズボラなあたしは普段は部屋の掃除なんかもろくにしないのだけど、この時期だけは例外だ。それどころか、部屋の小物まで新しいものに取り換えたりする。
ホワイトデーに、毎年恒例の来客があるからだ。

当日、玄関のドアを開けると、見慣れたそのお客はたっている。あたしの兄だ。

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クッキーより甘い…引っ込み思案な兄妹の肉体関係

「よう、久しぶりだな」
「兄ちゃんこそ…仕事はどう?」
「まあ、変わりなくやってるよ。お前は?」
「あたしも同じだな。忙しいけど変わりないよ」

この会話だけ見れば、年一回の兄妹のコミュニケーションのようにも見えると思う。
違うのは、それを言いながらも兄があたしの身体に手を伸ばしていることだ。
あたしも、それを気兼ねなく受け入れる。

「ん…兄ちゃん…」

あたしは、声を上げる。
ホワイトデーは、あたしたち兄妹にとっては、年一回の「そういう日」なのだ。

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兄ちゃんと今のような関係になったのは、元をただせば引っ込み思案のせいだ。
子供の頃からそういうところはそっくりだったあたしたち兄妹は、2人揃ってモテなかった。

異性の友達はお互いいっぱいいる。あたしにしても、いいなって思った人は片手では数えきれない。
ただ、問題は一度も行動に出ることができなかったことだ。
どんなに好きになっても、恥ずかしさが強すぎて何もできなくなってしまう。
そんなことをしている限り、恋愛関係に発展する可能性は限りなく低い。

もちろん恋愛に憧れがなかったわけじゃない。
身だしなみにも気をつかっていた。
だけど、そんな努力は何の実も結ぶ様子がなかった。

学生の頃は、それでも気楽に構えていられた。まだ先は長いんだからそのうち一人くらいはいい人がひょっこり現れるだろう。そう高をくくっていられたからだ。
でも、成人して数年たつころには、その言い訳もあまり効果がなくなってきていた。

バレンタインとホワイトデーの贈り物を兄妹でするようになったのは、そのあたりからだ。
確か、兄貴が家で落ち込んでいた時に気晴らしになるかなと思って手近なところで買ってきたチョコをあげたのが最初だったと思う。

「ああ…ありがと。悪いな、気を遣わせて」
「いいよ。あたしもちょっとこういうの新鮮だったし」

お互い、モテないのは知っていたから、あたしの意図は曲解されることはなかった。

「こりゃ、ホワイトデーにはいいもの返さなきゃな」
「やだなあ。兄妹で気合入れてどうするのよ。気が向いたらでいいって」

兄ちゃんは約束通りホワイトデーにはかなり高級そうなクッキーをくれた。
それ以来、あたしたち兄妹は、毎年2月と3月にはお菓子を贈り合うのが習慣になった。
ちょっとしたイベント。
最初は、本当にそれだけのつもりだった。

ただ、普通の兄妹でいようと思ったら、この習慣はかなりよくなかった。
もちろん、こういうことをしても影響のない家族はいくらでもいると思う。
でも、あたしたちはそうはいかなかった。
恋愛への不満が溜まりに溜まっていたせいかもしれない。
本来恋人同士のイベントを何度もこなすうち、あたしたちはだんだんお互いを異性として意識するようになってしまった。

とは言っても恋愛環境は全然ない。感情的には家族としての好意以上のものはなく、それまでと変わらなかった。
ただ、プレゼントを渡し渡されるたび、兄ちゃんも男なんだよなあと改めて思ってしまうのだ。
そう思うと、なんだか身体が熱くなる。
普段は全然そんなことないのに、チョコを渡されると顔がカーッとなる。
そんなことが、回数を重ねるごとに増えてきた。

それが二度三度くらい続いたあるホワイトデー、クッキーを渡され、そして自室で少し喋ったあと、あたしたちははじめてのセックスをした。
なんでそういうことになったのか、その時の経緯は不思議と覚えていない。
あたしだけじゃなく、兄ちゃんも今でも首をかしげるくらいだ。
ただ、その日、ベッドの上で両脚を開いたあたしの、スカートの中を食い入るように見つめていた兄のギラギラする目だけは、今でも記憶から消えていない。

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身体の関係になってからしばらくは、あたしたちはそれまでの不満をぶつけあうかのように、兄妹でセックスに勤しんだ。
当時あたしたちは実家住まいだったけれど、両親が家を空けることが多かったから、目を盗むのは簡単だった。

さいわい、あたしと兄ちゃんは身体の相性はそれほど悪くないようだった。
他の人としたことがないんだから比較のしようもないけれど、最初は違和感ばかりだった兄ちゃんのち●ちんにも、3回目くらいには慣れたし、気持ちよくなってきた。
一度そうなると、本格的に感じるようになるまではあっという間だった。
これがセックスか…新たに始まった兄ちゃんとの関係は、あたしには驚きの連続だった。
自分の身体が、男性のアソコ一本入れられるだけであんなに反応することも初めて知った。

「兄ちゃん…あっ…今日もすごく硬い…」
「もっと動けるぞ…どうする…?」
「もうちょっと…激しくして…んあああっ!」
「どうだ…これくらいか…?」
「そ、そう、くぅ…兄ちゃんの、中ですごく動いてる…ああっ!」

脚が自分のものじゃないみたいにビクンビクンと動く。
お腹の中で兄ちゃんのが動くだけで、あたしは腰から下全体を壊れた人形のようにガクガクさせながら、声を上げ続けた。

ただ、罪悪感はあった。
あたしたちのように近親相姦をしている人がどれだけいるのかは知らない。その人たちがどういう気持ちでそういうことに至ったのかもわからない。
ただ、少なくともあたしの場合、何度兄ちゃんとエッチしても、やっぱり恋愛対象としての「好き」という感情は微塵も湧いてこなかった。
自分のことなのにこんなことを言うのもおかしいけれど、もともとそういう性癖というわけではなかったんだろう。
単に寂しさと性欲を、一番身近な異性で紛らわせているだけ。
セックスすればするほど、そのことが嫌になるほど身に染みた。

このままじゃまずいと思った。
でも、かといって、今のところ他にセックスできる相手はいない。
すっかり泥沼にはまっていたあたしは、せっかくできた肉体関係の相手を手放す気にもなれなかった。

「…どうしようね」
「…ほんとになあ…」

兄ちゃんだってそれはわかっていたようで、セックスした後で二人で途方にくれることも多くなってきた。する直前はそんなことは考えないのだけれど、満足して冷静になってしまうと、どっと後悔が襲ってくる。
それでも、あたしたちは身についた習慣を変えることができず、ズルズルとベッドの中で身体を重ね続けていた。

そんな日々を変えてくれたのは、意外なことに仕事だった。
初体験から半年くらいたった頃だったと思う。兄ちゃんの会社が、実家からかなり離れた土地に移転したのだ。
相当無理すれば通えなくはないけれど、兄ちゃんの会社は無関係なあたしから見ても忙しく、勤務時間も長い。
兄ちゃんは、実家を出ることにした。はじめての一人暮らしだ。

「これで最後…と。手伝わせて悪かったな」
「いいよ。一人暮らし、頑張ってよね」

引っ越しの日、荷造りを終えてがらんとした兄ちゃんの部屋の床に座って、あたしたちは業者が来るのをまっていた。

「でも、これで今までみたいにエッチするわけにはいかないよね」
「いい機会なんじゃないか?」
「そうだね。踏ん切りをつけるには…でも…」
「…やっぱ、お前もか」
「…兄ちゃんも?」

兄妹揃って、こういうところまで思考回路は似ていた。未練タラタラだったのだ。

「このままじゃいけない…ってのはわかってるんだけどな」
「…あのさ」
「…ん?どうした?」
「…思ったんだけど…回数を決めるっていうのはどうかな」
「回数…?どういうことだ?」
「年、一回だけとか。そう決めちゃえば…それ以外の日はまた、普通の兄妹でいられるようになるんじゃない」
「…悪くないな。それくらいなら…いいよな」

妥協もいいところだったけれど、こうして、あたしと兄ちゃんは、年一回だけセックスするというルールを決めた。
それをホワイトデーにしたのは、最初にエッチした記念日という程度の理由しかない。
お互い、仕事も新人と言って甘やかしてもらえる期間を過ぎようとしていたから、セックスばかりに気を取られるわけにもいかない。
そう考えたら、ちょうどいい頃合いではあった。

もちろん、いくら年一回だからと言って、セックスをしている以上普通の家族の関係に戻れるわけがない。
それが、言い訳だというのは、言い出しっぺのあたし自身、よくわかっていた。
ただ単に、他にいい口実が思いつかなかったというだけだった。

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兄ちゃんが出て行ってからしばらくして、あたしも実家を出ることにした。
給料も少しだけだけとはいえ上がっていたし、いつまでも親の世話になっているのもちょっと格好悪い。

それに、もう一つ理由はあった。兄ちゃんとするのを年一回と決めた以上、その日だけは何の心配もなく、行為に没頭したかったのだ。
実家だと、いくら目を盗むのがカンタンとは言え、親に見つからないよう常に気を張っていないといけない。
回数が減った分、そんなことを気にするのは勿体ない気がした。

 

兄ちゃんの会社と違って移転というわけではなかったし、そこまで大きく環境が変わるわけでもなかった。
それでも両親はあたしの門出を喜んでくれた。
あたしが何をしようとしているか、露ほども疑わずに。
それを思うと、胸が痛かった。両親が作ってくれたお祝いの料理を食べながら、あたしはこんな娘でゴメン、と心から両親に詫びた。

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